ソ連が崩壊した理由について

  1. ソ連が崩壊した理由について

    1.日本における風説と定見

    1.1.風説
    「平等の分配であるから、労働者(国民)が働く意欲をなくしたから」という風説がありますよね。米原真理さんの著作にもありました。

    1.2.定見

    社会主義と共産主義の違いは? にある通り、「能力に応じて働き、必要に応じて受けとる」が不可能に近くなり、悪い意味での平等になってしまったのではというのが定見として存在していました。

  2. 反論
    イデオロギー観点からの反論
    1.1.に対しては、われらが「ニコニコ動画」が反論を掲載しています。

  3. 引用
    引用ここから
    もし平等の分配をイデオロギーとするならば、それは共産主義ではなく「分配主義」とも言えるような全く別の思想のものとなる。共産主義はそもそも「労働時間に応じた分配」を本質としているものであって、労働時間を考慮しない分配は本質から逸れるものなのだ。
    引用ここまで

  4. マルクス主義の理想と現実観点からの反論
    理想
    能力に応じて労働する。
    計画経済の徹底

    さらに「赤いニコニコ動画」を引用

    引用ここから

    マルクスはこうした工場などの労働現場の現実を理解した上で、「労働者に自分の時間を! 汗を流さず儲ける資本家でなく汗を流し働く労働者に富を!」ということで、共産主義を思い立ったのだ。こうしてみると、当時の社会情勢で共産主義者が台頭してきたことに、あなたも頷けるのではないだろうか?

    事実、マルクス自身は新聞記者であり、当時産業革命後に労働問題が起きていたイギリス・フランス諸外国の事情を理解していたからこそ共産主義を思い立ったのだ。また、当時の工場労働者が何故共産主義に熱狂したのか、という現実も見えてくるはずだ。決して的外れなことを言っていたわけではないのだ。

    引用ここまで

  5. ソ連生活の娯楽について。
    ジェーニャさんは、ソビエト連邦の生活の楽しみを知らなかった。正当な、オーソドックスな楽しみ方を知らなかった。
    アルテクを知らなかったし、ピオニールもまた知らなかった。
    ポケットに入るカンピューテルもソ連にはありました。
    教育は無料、学問探求の場や、労働学習の現場で互いに称えあいつつも切磋琢磨する額に汗を流す楽しみも知らなかった。

    さらに、医療は無料。孤児院も無料です。
    さらに、さらに、東側から西側を観察する楽しみも知らなかった。さらに、さらに、さらに、サーハル君の活躍するネズナイカをアニメで楽しむことが出来なかった。

  6. 私なりに想像すると、悲しみしかありません。
    人々はソビエト連邦の「立て直し運動」よりも、カラー革命に熱狂しました。
    私はそれを、歯噛みしながら観察していたのでした。

  7. 結言
    今でも、私の心に「ソビエト同盟」はあります。
    私は日本国民として、(過去の)彼ら労働者と(過去の)農民に連帯します。
    あと、「赤いニコニコ動画」の同志諸君、いつもありがとう。