BBS "Radio Satellite X68000"


私は M.Fukushi 氏の紹介で株式会社 Courage T&K (カレッジテイアンドケイ : 社長 篠塚さん)に中途採用していただきました。(社員番号は E92013) M.Fukushi 氏(社員番号 E92015) とは、ポケット通信 Ver 2.0 で知り合った仲だったのです。

日立製作所神奈川工場勤務 (社員番号 D84233) で VLSI 設計 を担当したものの、業務にかなりの行き詰まりを感じていた私は、抑うつ気味であり、趣味で気を紛らわすことだけが心の平穏を保つ手段だったのです。

「ポケット通信」それは、文字通り、ポケットコンピュータを趣味とする人々が集うプラットフォームとして機能する場所です。

当時の私は仕事が遅れに遅れており、どうしても業務をこなさなければならなかった私は焦っていました。しかも、IU(命令制御装置)担当から配属転換され、GU(マイクロプログラム制御装置)の担当になったわけですが、そこでも対人関係が上手に行きませんでした。

元来、口下手で内気だった私はコミュニケーション障害の傾向を秘めていましたが、共通の趣味(柔道、書道、スキー、コンピュータ、ゲーム)を持つ人たちの間では多弁性を持つという傾向にあり、多弁により心の平穏を保っていたのです。

協和エンジニアリング(広谷ソフトウェア)で失敗した私は、実家にて無職と化し、引きこもりを二年間行っており、家族に大変な心配をかけていました。
その時、私を救ってくれたのが弟との交流でしたが、それでも心の平穏の完全回復には至っていませんでした。

しかしながら、親不孝をしていた私にいろいろと話しかけてくれたのが、私の弟でした。

SHARP社の X68000 をホストコンピュータとする、"BBS Radio Satellite X68000" を共同で立ち上げたりしました。システムオペレータとコンテンツ管理とSIG(Special Interest Group)の掲示板管理担当が私。
全体取りまとめとモデム制御 (ヘイズ社のATコマンド制御) 担当が私の弟。

そうして運営されたパソコン通信は、つたないながらも細々と運営を続けておりました。

今は昔のお話です。